
屋外でテニスをプレーする際にサングラスは着用していますでしょうか?
まぶしさを遮るというほかに目を保護するためにも屋外でテニスをプレーする際は基本的にサングラスを着用するのが望ましいと考えます。
目にとって紫外線は有害なもので、角膜に過度に紫外線が当たると、炎症を起こして痛みや充血といった症状が現れ、そのダメージは紫外線を受け続けるほど蓄積され、翼状片や白内障になってしまうとも言われています。
但し、サングラスを着用して試合にでているプロテニス選手は少数派であり、理由はいくつか考えられます。
今回はテニスでサングラスを着用するメリット・デメリットを考察し、テニスに必要な機能はどういうものかをご説明したうえで、おすすめのサングラスをご紹介します。
サングラスを着用するメリット・デメリット
メリット
紫外線対策
サングラスは有害な紫外線から目を守ります。長時間のプレイで紫外線を浴びると、角膜炎や白内障のリスクが高まりますが、サングラスをかけることでこれを防ぐことができます。
眩しさ軽減
太陽光の眩しさを軽減し、ボールの視認性を向上させます。これにより、プレイ中の集中力が維持しやすくなります。
風や埃からの保護
風による眼球の乾燥や、塵・埃・花粉が目に入るのを防ぎます。特にコンタクトレンズを使用しているプレイヤーにとっては重要です。
デメリット
視界の制限
サングラスのフレームが視界を一部遮ることがあり、ボールの追跡が難しくなる場合があります。また、サングラスを通した映像と隙間からサングラスを外れた映像が見えてしまうことがあります。
フィット感の問題
激しい動きの中でサングラスがずれることがあり、プレイに集中できなくなることがあります。適切なフィット感を持つサングラスを選ぶことが重要です。
慣れが必要
サングラスをかけてプレイすることに慣れるまで時間がかかる場合があります。特に普段サングラスをかけない人にとっては、最初は違和感を感じることがあるかもしれません。
汗のケアの問題
サングラスをかけていると汗を拭きにくかったり、汗がサングラスのレンズにかかると視界が曇ることもあり、プレイに支障をきたす可能性があります。
疲れを感じることがある
サングラスのレンズが暗すぎると、目が余計に光を取り込もうとして瞳孔が開き、疲れを感じることがあります。適切な光の透過率を持つレンズを選ぶことが大切です。
メリット・デメリットからどうするべきか
こう見ると、メリットもありますがデメリットも結構多いです。ただスポーツ用のサングラスはデメリット部分をかなり軽減してくれる機能を備えています。
それでも裸眼に劣る部分は正直あると思います。冒頭で述べたように、試合時にサングラスを着用しているプロテニス選手が少数派であるのは、試合に勝利するという一番の目的では裸眼のほうが優れているからだと考えます。
その理由は何でしょうか?一番大きい理由は距離感だと私は考えています。1枚レンズが挟まれると、どうしてもリアリティが少し薄れる感覚があります。慣れてくるとほとんど差異なく対応できると感じますが、速いスピードで動いているボールを瞬間的に脳へ伝えるという点で、感覚的で説明しづらいですが、裸眼のほうが優れていると感じます。
ただ、紫外線からの目を保護することは大切なことですし、些細な距離の違和感よりも眩しさを防いでくれてクリアに全体を見られることのほうが総合的に優位である場面もあると思います。
その為、以下のように自身の中でサングラスをかける基準を設けるのが、おすすめです。
<試合中>
基本はサングラスをかけない。強い眩しさを感じる環境ではサングラスをかける。
<練習時>
昼間の屋外でテニスをする場合、基本はサングラスをかける。(曇りの日であっても紫外線は強いと言われているため)
上記は私の中での基準ですが、晴れている日だけはサングラスをかけるなど、自分の基準を設けてみてください。
テニスに必要なサングラスの機能
紫外線カット(UVカット)
紫外線対策として「UVカット率」が99%以上であるものを選びましょう。「UVカット率」は、高ければ高いほど紫外線カットの効果を期待できます。
眩しさや乱反射を防ぐ
眩しさを防ぐ基準として、可視光線透過率という数値があります。可視光線透過率はレンズを透過する光の割合のことを指します。可視光線透過率は、「0%〜100%」まであり、透過率が低いと光が通りにくく、透過率が高いと光が通りやすくなります。テニスの場合は20~30%ぐらいのものがおすすめです。
また、必須ではありませんが、偏光レンズや調光レンズという機能を備えたレンズもあります。偏光レンズは光の乱反射を防いでギラつきを軽減するのが特徴です。調光レンズは紫外線の量によってレンズの色(濃度)が変化するのが特徴です。紫外線が強いときは濃く、弱いときは薄くなります。
視野が広い形状
スポーツ用は、視野を広角に取るためにレンズにカーブを付けています。またスポーツ用でもレンズが2つに分かれている2眼のものと1つの1眼のものがあります。視野の広さの観点では1眼のものが良いでしょう。見た目では2眼のほうが普段使いもできて、かっこいいかも?とは思います。
軽量化と耐久性
軽量化は、長時間装着するサングラスにとって不可欠な要素です。軽量素材を使用することで耳や鼻への負担を軽減し、疲労感を和らげます。また、耐久性も忘れてはならない点です。プレー中の衝撃や落下に耐えるためには、強化プラスチックなど頑丈な構造が求められます。さらに、レンズには防傷加工が施されていることで、視界のクリアさを維持し長期間使用可能です。これにより、サングラスは日常的な使用においても安心して装着できる頼もしいアイテムとなります。
フィット感
スポーツサングラスは顔や頭部にフィットしやすい形状とはなっていますが、当然ながら個人差があります。製品ごとに形状も少しずつ異なるため、まずは自分にフィットしたスポーツサングラスを選びましょう。
おすすめのサングラス
上記のテニスに必要なサングラスの機能を考慮したうえで、おすすめのサングラスをいくつかご紹介します。
私の中では可視光線透過率が低すぎると疲れる感じがあるので、おすすめしているものが可視光線透過率30%前後サングラスになっています。
<OAKLEY(オークリー)>

まずはOAKLEY(オークリー)のサングラスになります。多種のフレームとレンズの組み合わせが出来ますが、私のおすすめは可視光線透過率が30%の「プリズムゴルフ」というレンズの組み合わせになります。
ゴルフ用のレンズになりますが、緑や白や黄色の発色を際立たせるレンズなので、テニスにも適しています(オークリーでテニス専用レンズは残念ながら現状はありません)。実際のレンズを通した見え方は薄いピンクです。
このレンズに好みのフレームを組み合わせるのが私のおすすめです。
メーカー:OAKLEY(オークリー)
フレーム:EVZero Path Low Bridge Fit
レンズ:プリズムゴルフ(偏光ではない)
可視光線透過率:30%
紫外線透過率:1%以下
こちらは私が使用しているサングラスの1つです。まずはOAKLEYにしては比較的安価なモデルです。付け心地がとても軽く締め付ける感じがないのにしっかりフィットして動いてもズレません。レンズが一眼で幅が広いため、サングラスの視界がとても広く、おすすめのサングラスです。
メーカー:OAKLEY(オークリー)
フレーム:RADAR LOCK PATH Low Bridge Fit
レンズ:プリズムゴルフ(偏光ではない)
可視光線透過率:30%
紫外線透過率:1%以下
メーカー:OAKLEY(オークリー)
フレーム:FLAK2.0 Low Bridge Fit
レンズ:プリズムゴルフ(偏光ではない)
可視光線透過率:30%
紫外線透過率:1%以下
<SWANS (スワンズ)>

次にSWANS (スワンズ)のサングラスになります。
日本の会社である山本光学株式会社で製造しているので、日本人データに基づいて作られています。こちらはオークリーに比べ実売価格が安い設定になっています。
同じく多種のフレームとレンズの組み合わせが出来ますが、私のおすすめは可視光線透過率が34%の「ULTRA LENS for BALL SPORTSモデル」というレンズの組み合わせになります。実際のレンズを通した見え方は薄い水色です。
野球などのボールスポーツ用のレンズでボールや白線の視認性が高まるため、テニスにも適しています。
このレンズに好みのフレームを組み合わせるのが私のおすすめです。
メーカー:SWANS (スワンズ)
フレーム:E-NOX EIGHT8
レンズ:レッドシャドーミラー×ULTRAネプチューンパープル(裏面マルチコート)(偏光ではない)
可視光線透過率:34%
紫外線透過率:0.1%未満
付け心地はしっかりとフレームで固定されている感覚です。レンズは一眼ですがコンパクトになっているため、サングラス以外の視界の部分が若干ありますが、問題ない範囲です。
メーカー:SWANS (スワンズ)
フレーム:FACEONE
レンズ:レッドシャドーミラー×ULTRAネプチューンパープル(裏面マルチコート)(偏光ではない)
可視光線透過率:34%
紫外線透過率:0.1%未満
メーカー:SWANS (スワンズ)
フレーム:SPRINGBOK
レンズ:レッドシャドーミラー×ULTRAネプチューンパープル(裏面マルチコート)(偏光ではない)
可視光線透過率:34%
紫外線透過率:0.1%未満
プレイスタイルや環境に合わせて、最適なサングラスを選び、快適なテニスライフを楽しみましょう!
コメント